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紀文アカデミー

【練りもの】教室 生活

練りものには栄養がいっぱい

講師:杉本恵子先生(管理栄養士)

栄養価は、それを構成するアミノ酸の種類と量によって優劣が決まります。なかでも「必須アミノ酸」と呼ばれるものは、人体ではほとんど合成されないうえ、人体にとって必要不可欠なもの。魚のたんぱく質は、これら必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。

練りものには栄養がいっぱい

お魚のたんぱく質は、良質で100点満点

たんぱく質の栄養価は、それを構成するアミノ酸の種類と量によって優劣が決まります。アミノ酸のうちでも、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジンの9種類は、人体でほとんど合成されないうえに、人体にとって必要不可欠なもので、必須アミノ酸と呼ばれています。人間はこれらの必須アミノ酸を、必ず食物から摂取しなければなりません。お魚のたんぱく質はこれらの必須アミノ酸を量的に満たし、バランスよく含んでいるため、吸収や体内での利用効率のよい良質のたんぱく質なのです。また、食品から同じ量のたんぱく質を摂取する場合、魚の脂質含有量は畜肉のそれに比べて少ないので、魚は脂質の摂り過ぎを心配しない健康的な食品といえます。

たんぱく質の栄養価

練りものの主原料の白身魚は良質なたんぱく質を含んでいます。たんぱく質は、心身ともに健康的に生活するうえで必須で不可欠の栄養素の一つです。たんぱく質は、筋肉や骨・血液の素になるほか、ホルモンや酵素など、体のさまざまな調節機能や免疫をつくる大切な働きに必要です。たんぱく質は腸内でさまざまなアミノ酸に分解されたのちに吸収されます。このとき、必須アミノ酸のバランスが理想的なアミノ酸バランスに近いほど吸収がよく、体内での利用効率もよくなります。理想的なアミノ酸バランスに比べた場合、1種類でも少ない必須アミノ酸があると、体内での吸収や利用効率が発揮しにくくなります。練りものの原料である、魚のすり身の主成分はたんぱく質で、それを構成している必須アミノ酸のバランスは理想的なアミノ酸バランスに近いので、体内での吸収や利用効率のよい食品といえます。

塩分も少なく、安心な食品

はんぺん、ウインナーソーセージ、しらす干しの塩分含有量比較(100g当たり)練りものを食されるのに気にされる方が多いのは、食品の塩分量と安全性です。紀文に寄せられるご質問でも、はんぺんについてはこの2点が多いようです。まず塩分量は、はんぺん1枚(100g)で1.5g、ウインナーソーセージ100gでは1.9g、しらす干し100gだと6.6gです。 また安全性の面でも、紀文のはんぺんには合成保存料・着色料・漂白剤などは一切使われていません。白身魚の身肉、卵白、やまいも、少量の調味料で作られている、とても安心な食品なのです。

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

練りものは低脂肪

お魚が敬遠されるのは、下ごしらえに手間がかかることが理由と言えます。頭や内臓を取り除き、骨を取り、皮をむく。ゆでたり、身肉をすりつぶすのにも結構手間がかかります。それで、ついほかの材料に目が移ってしまいがちです。

そこで練りものがおすすめ。練りものは可食部 100%のお魚で、豊富なたんぱく質、カルシウムが自慢。世界が注目するヘルシーフードです。

練りものの栄養価をそれぞれ比べて見ると、かまぼこは卵と変わらないほどのたんぱく質が含まれています。しかもこれは良質なお魚のたんぱくなのです。

さらに、つみれやさつま揚には、日本人には不足しがちなカルシウムが豊富に含まれています。また練りものは低脂肪なのもうれしい特徴。戦後になって日本人の食生活が欧米化してきたことで、成人病や肥満が問題になってきましたが、その欧米ではヘルシーフードのかまぼこが見直されています。

魚介類・肉類・卵類の栄養価比較(100g当たり)

  • 魚介類・肉類・卵類の栄養価比較(100g当たり)
  • エネルギー
  • たんぱく質
  • 脂質
  • カルシウム

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

水産練り製品の栄養価比較(100g当たり)

エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
食塩相当量
(g)
蒸しかまぼこ9312.00.99.72.5
焼き竹輪11912.22.013.52.1
だて巻19014.67.517.60.9
つみれ10412.04.36.51.4
なると807.60.411.62.0
はんぺん939.91.011.41.5
さつま揚げ13512.53.713.91.9
魚肉ハム15513.46.711.12.3
魚肉ソーセージ15811.57.212.62.1
カルシウム(mg)リン(mg)鉄(mg)亜鉛(mg)
蒸しかまぼこ25600.30.2
焼き竹輪151101.00.3
だて巻251200.50.6
つみれ601201.00.6
なると151100.50.2
はんぺん151100.50.1
さつま揚げ60700.80.3
魚肉ハム45501.00.7
魚肉ソーセージ1002001.00.4

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

杉本 恵子(すぎもと・けいこ)さんプロフィール
杉本 恵子(すぎもと・けいこ)さん

管理栄養士。相模女子大学食物科を卒業後、栄養士として大手百貨店の健康管理室に勤務。その後、「健康プラザ」という売場づくりに参加、成功へ導き、1991年心と身体の健康を考え、個人の健康管理の全体像を踏まえたトータルなウエルネス管理<健康意識への育成>を行うべく、株式会社ヘルシーピットを設立、代表取締役に就任。健康にとって本当に必要な事は何なのかを考え、「食事」「運動」「休養」の3点から、1人1人に適したパーソナルな健康づくりを提唱・実践している。