株主・投資家の皆様、お客様、お取引先様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様には、平素より格別のご支援とご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
紀文グループでは、世界規模で顕在化する食に向けた様々な潮流やニーズの多様性を捉え、品質管理と衛生管理に裏打ちされた安全・安心な商品やサービスを国内外に向けご提供し、お客様の明るく健康な生活に貢献してまいりました。 そして今回、創業100周年である2038年を見据え、紀文グループのありたい姿などをまとめた新たな理念体系を策定しました。 詳しくは、紀文グループの企業理念をまとめたサイトページをご覧ください。
https://www.kibun.co.jp/corporate/group/philosophy_brand/index.html
さらに創業100周年での紀文グループの目指す姿を定めました。
1,おいしさと共に健康に貢献する「総合食品グループ」
2,新たなおいしさと楽しさを創造する「開発型企業」
3,おいしさで世界の食文化に根付く「グローバルカンパニー」
この目指す姿を実現するために、長期経営戦略をまとめるとともに、そこからバックキャストし、3ヵ年ごと計5段階の中期経営計画を策定いたします。その第一段階として、2024年度を初年度とする新たな中期経営計画2026を定めました。
中期経営2026では、活動の基本戦略として以下を掲げ、具現化するための策を着実に実行するとともに、それぞれを相関させ、持続的な成長実績と、成長に耐えうる強固な企業体質の確立を両立してまいります。
◆成⾧戦略の推進と、新たな価値創造
◆資本効率の改善
◆経営基盤の整備
事業セグメント毎に既存領域の拡大や収益性の向上に向けた取組みを実施し、それを通して確実な成長性を実現するとともに、将来を見据え新たな事業領域拡大に向け、紀文グループが持つ経営資源を活用し、新規分野での売上増へ挑戦してまいります。
また昨今求められている、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の一つとして、当グループでは特にROICの考え方を意識した経営を推進いたします。売上拡大と生産性の向上、バリューチェーンの各段階におけるコスト削減、棚卸資産の効率化や借入金の圧縮など、収益性の改善と資本効率の向上を両立させながら、稼ぐ力を確かなものとして、成長戦略の推進と財務体質の強化、新たな価値創造に向けて取組んでまいります。
さらに、コーポレートガバナンスの強化や研究開発の強化、人的資本の充実、安全・安心へのより一層の取組みなど、紀文グループならではの高い企業倫理意識に基づき、これまで培ってきたノウハウや理念を活用して、社会に受け入れられ価値ある存在として認識されるよう、グループ一体として活動してまいります。
今後も、将来に向けた企業価値向上の取組みと、持続可能な社会の実現に向けた活動を両輪として、ありたい姿である「日本の食の力で Well-being な世界に貢献する食の総合グループ。」へ到達するよう、紀文グループ一丸となって邁進する所存でございます。
お客様、お取引先様、株主様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様には、紀文グループのさらなる成長にご期待いただきますとともに、今後とも変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年6月
株式会社紀文食品