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おせちとお酒のペアリング ~藤井さん流のお正月の楽しみ方~

おせちとお酒のペアリング ~藤井さん流のお正月の楽しみ方~

おせちとお酒のペアリング ~藤井さん流のお正月の楽しみ方~

自他ともに認めるお酒大好き料理研究家、藤井恵さん。おつまみの本を多数出版されています。実は藤井さん、年末に本格的なおせちの三段重を作り、元旦に「年神様」へお供えした後、実家に親族が集い、おせちやごちそうを肴に宴会を行っているとか。そこで、おせちにはどんなお酒が合うか、藤井さん流のペアリングを選んでもらいました。

おせちの名称をクリックすると藤井さんおすすめのお酒とコメントが現れます

  • かまぼこ
    ハイボール ウイスキーのほのかな香りとかまぼこの風味が合います。さっぱりとしたあと口で、ほかの料理との流れもとても良いです。
  • 伊達巻
    ラム酒 伊達巻の甘さが、甘い香りのラム酒と出会うことで、スイーツのような味わいになります。食感もまさにスイーツ。
  • 栗きんとん
    オレンジワイン 栗やさつま芋の甘味がオレンジワインの香りと合わさると、「マロンシャンテリー」のようになります。
  • 黒豆
    ブランデー 黒豆の持つ深い旨味・甘味・コクが、熟成されたブランデーの甘い香りととても合い、豊潤な香りが口に残ります。
  • 昆布巻
    IPAビール 個性的なIPAビール(ペールエール)の強い苦味が、昆布特有の味わいに負けず、旨味を引き立ててくれます。
  • 田作り
    ウイスキー 田作りの香ばしさとほどよい甘さに、ウイスキーの樽の香りとコクが調和します。ぜひ、オンザロックで。
  • 数の子
    吟醸酒・大吟醸酒 プチプチとした食感、上品な旨味・塩味が、吟醸酒の香りや旨味と一緒になることで、おいしくゆっくりと味わえます。
  • いくら
    純米酒 いくらの強い旨味・塩味が、きりりとした純米酒の旨味によく合います。枡酒で塩をなめるのと同じ。
  • なます
    レモンサワー 柚子果汁や香りの良い酢で作ったなますは、柑橘系の香りのするお酒と相性が良いです。柚子サワーもおすすめ。
  • 小肌粟漬
    梅酒 酢締めの小肌に梅酒の華やかな香りと甘さが加わり、より味わいがふくらみます。梅酒はほかの酢締めでも。
  • 小鯛笹漬
    にごり酒 笹漬で旨味が増した小鯛のまろやかな塩味と酸味に、にごり酒のさわやかな旨味がうまく調和します。
  • 酢だこ
    ウオッカ キレのあるウオッカは、酢やタコの旨味と香りを引き立ててくれます。ぜひストレートかロック、ソーダ割りで。
  • えびのうま煮
    シャンパン、スパークリングワイン えびの旨味・甘味は、シャンパンの香りや酸によって、より豊かにふくらみ、あと味もさっぱりします。
  • カニ
    シードル カニの上品な香り・旨味は、フルーティーなお酒と合わせるとその甘味が引き出され、豊かな香りが広がります。
  • たたきごぼう
    芋焼酎 芋焼酎の力強い香りと、大地で力強く育ったごぼうの香りとは相性良し。芋とごぼうは同じ大地仲間ですから。
  • 煮しめ
    米・麦焼酎 素材の味わいをそれぞれに引き出した煮しめには、その香りや個性を引き立てる米・麦焼酎が合います。
  • お雑煮
    燗酒 料理とお酒の温度を合わせることで一体感が生まれ、より相性が良くなります。「おでんに燗酒」と同じ原理です。
  • ローストビーフ
    赤ワイン 赤身肉と赤ワインは王道の組み合わせ。牛肉の脂味とソースの酸味が赤ワインの渋味で緩和され、よりおいしく感じます。
  • 焼き豚
    黒糖焼酎 黒糖焼酎のフルーティーな香り、あと口のさわやかさが、甘辛い焼き豚と調和します。脂の甘さとも合います。
  • チーズ
    白ワイン チーズと白ワインは王道の組み合わせです。チーズはワインの香りを引き立て、味わいが調和します。

※1 オレンジワイン=ワイン第4のカテゴリー。白ぶどうを使って赤ワインのように作る。オレンジ色をしている。
※2 IPAビール=India Pale Aleの略。やや高めのアルコールで、ホップの風味が強く、明るい琥珀色をしている。

おせちとお酒のペアリング

意外な組み合わせがおもしろい

今回、改めておせちとお酒とのペアリングをいろいろ試してみて、さまざまな発見がありました。濃厚な料理に濃厚なお酒、酸っぱい料理に酸っぱいお酒というのは王道ですが、その真逆もおもしろい。和食であるおせちには日本酒が合うのは当然ですが、最近流行のクラフトビールやオレンジワインでも新発見がありました。ペアリングは無限大ですね。

藤井さんおすすめのペアリング

とくに私のおすすめのペアリングは「黒豆とブランデー」「栗きんとんとオレンジワイン(白ワインでも)」「小肌粟漬と梅酒」です。「伊達巻とブランデー」も大人のデザートとしておすすめです。みなさんも「おせちパーティー」を開いて、いろいろなお酒を持ち寄り、自分流のペアリングにチャレンジしてみてください。

藤井さんのお正月

藤井さんの元旦は年神様とともに


藤井さん撮影
わが家ではお正月の風習を大切にしています。門松としめかざりを飾り、おせちと鏡餅を準備し、元日の朝に自宅で家族の健康と幸せを願い、年神様とおせちをいただきます(写真は2019年元旦の食膳)。その後、身支度を調えて外出、私の実家のそばにある先祖の墓参りを済ませてから実家に行き、広間にテーブルをずらっと並べて大宴会がはじまるというわけです。


藤井さん撮影

藤井さんの正月はおせちで大宴会

おせちは、かまぼこや三種の祝肴をはじめ、煮もの、焼きものなど、とてもバラエティーに富んでいて食べ飽きないですね。毎年、元日に親族6家族が集まって大宴会を行っていますが、おせちは酒の肴になるので、三段重3セットをその日のうちに食べ切ってしまいます。子どもにも好評で、甥っ子・姪っ子も喜んで食べています。その日に食べ切ってしまうので味は薄めです。

藤井さんの作るおせち三段重を公開


藤井さん撮影
私の実家で行われる元日の宴会用に、おせちの三段重を3セット用意しています(写真参照)。かまぼこ以外はすべて手作りで、黒豆は27日から準備しますが、それ以外は大晦日に作り、元日の朝に重箱に詰めます。内容としては、きんとんは「栗きんとん」と「オレンジきんとん」の2種、なますも大根・ニンジンの「酢なます」と、しいたけ・油揚げ・大根・ニンジン・白滝をごま酢和えにした「五目なます」を作ります。「煮しめ」も濃い味と薄味の2種。焼き魚はサワラが中心。肉巻きや焼き豚なども入ります。これだけの量をお酒とともに味わい、宴会は7時間にも及びます……。私たち家族はおせちとお酒が大好きなんですよ。


藤井さん撮影

ペアリングの部分の料理の数々は、紀文が2010年より実施している”お正月やおせち”などに関する全国主婦を対象にしたアンケートの2018年版(対象7,015人)と2019年版(対象7,015人)の「用意したおせち料理」「おせちと一緒に並んだ料理」の項目から抽出したものです。
2019年版のアンケートはこちら >

藤井 恵(ふじい・めぐみ)さんプロフィール
藤井 恵(ふじい・めぐみ)さん

料理研究家・管理栄養士。センスのいい暮らしから生まれる、作りやすい毎日の料理が人気。健康や栄養に関する知識を生かし、からだにいい料理レシピも評判。仕事とお酒と旅を楽しむ日々。