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堀知佐子さんの宇陀金牛蒡(うだきんごぼう)の胡麻酢和えのレシピ

堀知佐子さんの宇陀金牛蒡(うだきんごぼう)の胡麻酢和え

奈良県の地元野菜を使いました。

  • 調理時間:10分
  • エネルギー:282kcal
  • 塩分:3.7 g

材料(2人分)

  • 宇陀金牛蒡(うだきんごぼう)

    100g

  • はんぺん(大判)

    1/2枚

  • 白ごま

    大さじ2

  • 大さじ2

  • しょうゆ

    大さじ1

  • 砂糖

    小さじ2

  • 粉山椒

    適量

作り方

  1. 1宇陀金牛蒡はよく洗い、3cmの拍子木きりにし水から茹で沸騰したら陸上げする。
  2. 2はんぺんもごぼうと同じ大きさに切る。
  3. 3白ごまをよくすり、砂糖・酢・しょうゆを入れ、和え衣を作る。
  4. 4ごぼうとはんぺんを3にいれ、よく和える。
  5. 5器に盛り、粉山椒をふる。
※「陸上げ」とは、ゆでたものを水につけずに、ザルで水切りをすることをさす。

ゴボウ(キク科ゴボウ属)とは…

●宇陀金牛蒡とは
奈良の伝統的野菜。奈良は古くから大和の国といわれていたので、大和地域の伝統野菜ともいわれた。宇陀は奈良県東部の宇陀市からきている。旧大宇陀町一帯の丘陵地帯は「宇陀の(大)野」とよばれ、奈良遷都以前は朝廷の狩猟地であった。この地域は、昼夜の温度差があり、土壌は粘土質なのでゴボウの栽培に適しているところであった。
肉質は柔らかく、ゴボウ特有の香りが高い。雲母(キララともいう)を多く含んだ土壌で栽培しているため、ゴボウに付着した雲母が光るので、「宇陀金」の「金」がついた「金ゴボウ」の別名がある。奈良県東部では、正月のおせち料理には、縁起物として珍重されている。一般的料理には、たたきゴボウ、煮しめ、キンピラ、天ぷらがある。
●ゴボウの栄養成分他
五訂増補日本食品成分表によると、ゴボウ100g当たり、水分81.7gを除けば炭水化物が15.4gを含む。そのうちの5.7gは食物繊維で、その主な成分はイヌリン、セルロース、ヘミセルロースである。これらの食物繊維は、便秘改善などの働きが期待されている。
ゴボウの切り口が放置しておくと黒く変色するのは、ゴボウの中に含むクロロゲン酸やタンニンなどのポリフェノール類が酸化酵素により酸化されるためである。水中で保存すれば切り口は酸素に触れないので変色防止に役立つ。また、水中では、この酸化酵素の活性が低下するとともに、ポリフェノール成分は溶出するので、黒変は軽減される。酢を入れてゆでると白く仕上がるのは、酸性による効果である。

野菜の解説:鎌倉女子大学名誉教授 成瀬 宇平

はんぺん 奈良

ワンポイント

関西地区ではおせち料理にはたたきごぼうが欠かせません。今年は、はんぺんを入れればいつものたたきごぼうが大変身です。
ごぼうは陸上げすることで味がなじみます。
「地元野菜とはんぺんレシピ」より

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