堀知佐子さんの水前寺菜とはんぺんしんじょのお吸い物のレシピ
材料(2人分)
水前寺菜
1/2束
はんぺん(大判)
1枚
玉ねぎ
20g
片栗粉
10g
だし汁
400cc
淡口しょうゆ
10cc
塩
1g
柚子
少々
作り方
- 1はんぺんはすり鉢でよくすり、玉ねぎのみじん切りを入れ、俵型に成型し、片栗粉をまぶしておく。
- 2だし汁を火にかけ沸騰したら1を入れる(しんじょのようになる)。
- 3しんじょが浮き上がれば塩・淡口しょうゆを入れる。
- 4食べやすい大きさに切った水前寺菜を入れさっと火を通す。
- 5器に盛りつけ柚子を散らす。
スイゼンジナ(キク科サンシチソウ属)とは…
キク科の多年草で、九州、沖縄、台湾に分布する。宝暦年間に中国から京都に渡来した。その後、熊本に渡ったとされている。葉を熱湯に入れると、スゼンジノリに似ていることからスイゼンジナ(水前寺菜)の名がついたと言われている。古来、熊本の水前寺の茶席に用いられることが多かったので何時の間にか水前寺菜の名がついたとの言い伝えもある。
草丈は60~100cmに達する。葉は互生し、表面は緑色、裏面は紫色である。熊本県では、4~11月頃まで露地で栽培し、冬はハウス栽培等をする。最適生育温度は20~25℃である。
収穫は新芽を先端から20cmほどのところで切り、150gほどの束にして出荷する。茎葉には粘液があるので、熱湯でアク抜きしてから使う。
緑黄野菜の特色であるカロテンが多く、カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富である。
野菜の解説:鎌倉女子大学名誉教授 成瀬 宇平
※金時草:加賀野菜*の一つ
*加賀野菜:金沢市農産物ブランド協会が認定した15品目の中に、「金時草」がある。
ワンポイント
水前寺菜は独特のぬめりがあり、酢の物が一般的ですが、さっと火をとおしてお吸い物にどうぞ。独特の食感が楽しめます。
「地元野菜とはんぺんレシピ」より