


おせち料理の盛りつけ
あしらいの工夫
Special ideas
料理に乗せたり、敷いたり、添えたりする“あしらい”。
おせちの盛りつけに立体感やリズム感を作ってくれるだけでなく、
味移りを防いだり抗菌作用などもある、葉もののあしらいの工夫をご紹介します。


白い器に裏白を敷いて
裏表のない潔白な心を表す縁起物です。
盛るときは、白色を表向きにして使用します。
蒲鉾、伊達巻のラインと裏白の葉のラインが交差してリズミカルです。
【その1−裏 白】

【その2−南天の葉】


子ども用の皿に南天を添えて
南天の葉や実は「難を転じて福となす」といわれる縁起物。子ども用のお皿に添えれば可愛らしい演出に。
抗菌作用や防腐作用があるのも嬉しい点。



長手皿にはらんを敷いて
仕切りや敷物に使うはらんは、抗菌作用があり、味やにおい移り防止にも役立ちます。
葉が大きく、丈夫なので飾り切りにすると華やかになります。くるっとまるめて器のように使うこともできます。
【その3−はらん】


【その4−笹の葉】


板わさの下に笹の葉を敷いて
おつまみ風に
笹の葉は生命力の象徴として縁起物に。
抗菌作用や防腐作用もある優れもの。
清々しくシャープな雰囲気になり、お酒の場も盛り上がります。



牡蠣のアヒージョには
湯通しした黄菊の前盛りに花穂を添えて
ちょっと色味が暗いお料理でも、お刺身で使うようなつまや薬味を添えて、華やかに、食欲をそそります。
【その5−花穂(かすい)】


- はらんの飾り切り
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葉を半分に折り、折り目を手前に葉先が向かって左側になるように置く
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折り目から、斜めに3cmほど切り込みを入れる
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先ほどの切り込みより少し上から、切り口が三角形になるよう切り込みを入れ、切り込み箇所を抜き取る
同様にあと2箇所行う -
葉を開き、茎部分を斜めにカットする