報道用資料 「ごはん便り ~11月号 伊達巻きのこそば・かまぼこ緑ソース~」について
更新日:2012年09月26日
紀文・ごはん便り
~野﨑洋光総料理長がつくる練りものと旬野菜を味わうごはん~
< 11月号 伊達巻きのこそば・かまぼこ緑ソース >
現代の日本料理界を代表する料理人、野﨑洋光さんに作っていただく旬を彩るごはん便り、今月は、昔ながらのそば屋の味を現代風に進化させた「伊達巻きのこそば」と「かまぼこ緑ソース」をご紹介します。手軽さが魅力の板わさも、緑が鮮やかなせりのソースを添えれば、おしゃれな献立に早変わり。天ぷらの具材を伊達巻に代えるだけで、いつものそばがよそ行きの顔に変わります。旬の味覚・きのこを合わせれば、そばつゆも秋の香り。ふくよかなだしの風味とそばの香りに、伊達巻の甘みがよく映えます。季節感あふれる粋な一杯をお楽しみください。

<今月の野﨑流ポイント>
① 昔ながらの味も、ひと手間の工夫で印象が変わります。自由な発想で料理をアレンジしてください。
② 良くかむ食事習慣が、健康な体を作ります。伝統ある食べもの、風習を大事にしましょう。
③ 彩り鮮やかな野菜ソースが料理の幅を広げます。
◇◇◇野﨑流 和のこころ◇◇◇
① 固定概念に縛られず、そば屋の味を現代風にアレンジ
昔ながらのそば屋の味も、少し手を加えるだけで印象が随分変わります。そば屋で見かける板わさも、家庭でそのまま出したのでは少々寂しいですが、せりをペーストにした緑色のソースを敷くだけで現代風の料理に一変します。旬のきのこを入れたそばは、伊達巻の天ぷらを添えるだけで上品な雰囲気に。伊達巻の甘みが、だしの利いたそばつゆとそばの風味によく映えます。伊達巻の天ぷらは、ハチミツをかければデザート感覚で楽しめるので、おやつとして出しても良いでしょう。
② 健康への第一歩は、良くかむことから
海の幸を練りあげて作る蒲鉾は、「あし」と呼ばれるコシがあり、弾力も魅力のひとつとされています。弾力性に優れているということは、良くかむ必要があるということ。日本には昔から「良くかんで食べる」という習慣がありましたが、これも日本人の長寿の秘訣です。咀嚼は健康の基本。伝統のある食べもの、日本の風習の良さを忘れてはいけません。
③ 料理の幅を広げる鮮やかな野菜ソース
今回はせりを使いましたが、青みのある野菜なら、ほかのものを使っても代用できます。フードプロセッサーにかける際はご飯と水を先に入れ、ある程度ペースト状にしてから野菜を入れると、だまになりにくく失敗がありません。水の代わりにオリーブオイルやごま油を加えてもまた違った風味が楽しめます。和食に限らず、いろいろな料理に活用してください。
<伊達巻きのこそば・かまぼこ緑ソースレシピ>
材料:4 人分
- ●伊達巻きのこそば
- ふっくら伊達巻1本
- そば4束
- しいたけ4枚
- しめじ 1パック
- 舞茸 1 パック
- ほうれん草 1/2束
- 長ねぎ 1/2本
- 小麦粉 適宜
-
- (A)
- 水 200cc
- 薄力粉 100g
-
- (B)
- だし汁 1200cc
- 薄口しょうゆ 80cc
- みりん 40cc
- ●かまぼこ緑ソース
- 鯛入りお造り蒲鉾 白 1本
- 鯛入りお造り蒲鉾 紅 1本
- せり 1束(30g)
- 水 30cc
- ご飯 30g
- わさび 適量
作り方
- ●伊達巻きのこそば
- 1:しいたけはスライスし、しめじ、舞茸は石づきの部分を落とし、適当な大きさにほぐす。熱湯に30 秒ほど浸し、霜降りする。
- 2:長ねぎは小口切りにし、ほうれん草は茹でて7 ㎝に切っておく。
- 3:伊達巻を8 等分に切る。小麦粉をまぶし、A の衣をつけて170℃で揚げる。
- 4:そばを茹でる。
- 5:鍋にB を入れ、1 を加えて火にかけ、煮立ったら茹でたそばを入れて温める。
- 6:器に盛り、伊達巻、ほうれん草、長ねぎを添える。
- ●かまぼこ緑ソース
- 1:せりを熱湯で色よく茹で、刻んでおく。
- 2:蒲鉾を切る。
- 3:ご飯をフードプロセッサーにかけて餅状につぶし、1 のせりと水を入れてペースト状にする。
- 4:器に3 のソースを敷き、2 の蒲鉾を盛り、わさびを添える。
※1 霜降りとは:食材の下処理で、サッと熱湯に通すこと。表面のぬめりやくさみを取り除き、その後の加熱によりうまみが抜けるのを抑える目的で行う。
※2 この資料では、レシピ名のみ「かまぼこ」と表記し、それ以外は「蒲鉾」で表記の統一をしております。

著書に、「免疫を整えるレシピ「分とく山」花板が挑む体にいいごはん」(高橋弘監修;創英社/三省堂書店)、「野﨑洋光のたのしい缶詰レシピ 魚介類編」(東洋経済新報社)など多数。
2012年9月
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