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報道用資料 「ごはん便り ~2月号 河岸うどん~」について

更新日:2011年12月20日

紀文・ごはん便り
~野﨑洋光総料理長がつくる練りものと旬野菜を味わうごはん~
<2月号 河岸うどん>

現代の日本料理界を代表する料理人、野﨑洋光さんに作っていただく旬を彩るごはん便り、今月は、冬を代表する野菜である白菜と『魚河岸あげ』を使った河岸うどんをご紹介。豆腐のほどよい甘みを含む『魚河岸あげ』と、ほんのり塩味のうどん、白菜の旨みが絶妙の味わいです。白菜はフードプロセッサーで細かく刻むことで、短時間でもとろとろの食感に。なめらかな舌ざわりの『魚河岸あげ』はふわふわ熱々。とろとろの白菜やうどんと一緒に食べれば、体もぽかぽかに。寒い時期にぴったりのおすすめのひと品です。

ごはん便り2月号「河岸うどん」

<今月の野﨑流ポイント>
① 昆布と、白菜に含まれるグルタミン酸をだしの両輪に。やさしいだしが魚河岸あげの繊細な味を引き立てます。
② 白菜の芯の甘みと、外側の葉の鮮やかな色を上手に活用。それぞれの長所を活かしましょう。
③ とろとろで熱々の白菜スープが寒い季節にうれしい一品。

◇◇◇野﨑流 和のこころ◇◇◇

① 白菜の旨みをだしの軸として活用

白身魚と豆腐で作る『魚河岸あげ』は、魚の持つだし、大豆のやさしい甘みに、油で揚げたコクが加わったおいしさ。白菜の旨みをだしの軸にすれば、まろやかな『魚河岸あげ』のおいしさが一層引き立ちます。繊細な味を生かすため、昆布の風味を軽く重ねるだけで十分。強いだしをひく必要はありません。味付けは控えめ、シンプルに仕あげます。

② 短い調理時間でも、白菜がとろとろの食感に

白菜は芯の部分を使うと甘みが出て、外側の葉の部分を使うときれいな緑色が出るので、バランスよく合わせましょう。短時間の加熱でも白菜がとろとろになり、旨みが際立つのはフードプロセッサーで細かく刻んでいるから。ペースト状にすることで味が濃縮されます。火にかける時間を長くするとさらにとろっとした食感になるので、加減はお好みでお楽しみください。

③ とろとろの白菜スープで体ぽかぽか

とろっとした白菜スープと一緒に、ふわふわの『魚河岸あげ』をはふはふ言いながらほおばる。熱々の料理は何にも代えがたい冬のごちそうですよね。『魚河岸あげ』は存在感のある食材なので、食べ応えがあるところも魅力です。はんぺんで代用しても、とろとろのスープとよく合います。

<河岸うどん レシピ>

材料:4 人分

  • 魚河岸あげプレーン  2パック
  • 白菜※        5枚
  • うどん        4玉
  • 長ねぎ        1/2本
  • 水          1200cc
  • 昆布(5×5cm)    1枚
  • 薄口醤油       小さじ2
  • 塩          小さじ1 1/2
  • 胡椒         少々

作り方

  1. 1:白菜はざく切りに、長ねぎは粗みじん切りにする。
  2. 2:鍋に水、昆布、魚河岸あげ、1で刻んだ白菜を入れて中火で煮る。5分ほど煮たら具材を取り出す。
  3. 3:取り出した白菜はフードプロセッサーにかけて細かくし、2のスープに戻す。沸騰させない程度にあたためながら、薄口しょうゆ、塩、胡椒で味を調える。
  4. 4:別鍋でゆでたうどんと魚河岸あげを3のスープに入れて温め、器に盛りつけて、長ねぎを上にのせる。

※(写真のような)翡翠色に仕あげたい場合は、外葉をお使いください。

今月のピックアップ食材 白菜

<今月のピックアップ食材 白菜>
白菜は軽く焦げ目をつけてから使うのもおすすめです。白菜の水分がほどよく蒸発することで、旨みや甘みが増します。オーブンを使う場合は、一枚ずつ葉をはずして天板に並べ、中温で焼くこと。焼き網を使ってガスで焼いてもよいでしょう。焼いた白菜は、汁物や炒め物などの調理に使用しましょう。今回は、鮮やかな色にもこだわり、生の白菜を使いました。

野﨑 洋光(のざき・ひろみつ)さん

野﨑 洋光(のざき・ひろみつ)さんプロフィール

1953 年福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業。1980 年「とく山」の料理長に、1989 年に「分とく山」を開店し、総料理長となる。和食の技と素材の味を活かした家庭料理のレシピで定評がある。
著書に、「野﨑洋光 和のおかず決定版:「分とくやま」の永久保存レシピ」(世界文化社)、「つなげていきたい 野﨑洋光の二十四節気の食」(家の光協会)など多数。

2011年12月

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