報道用資料 「おでん手帖 ~10月号 もみじおでん~」について
更新日:2010年08月20日
紀文・おでん手帖
~毎月お届けする、野崎洋光さんの季節のおでんレシピ~
< 10 月号 もみじおでん >
現代の日本料理界を代表する料理人、野﨑洋光さんに作っていただく季節のおでん。今月は紅葉をイメージしたしたおでんをご紹介します。
「紅葉の美しい季節です。今月のおでんは串にさして味噌を付けながらいただく田楽風に仕立てました。色づいた木々を愛でながら皆で囲んで欲しいひと鍋です。」とおっしゃる野﨑さん。レシピのポイントや旬の食材についても併せて伺いました。
紅葉の景色を鍋に表現したおでん
おでんの原型である“田楽”を意識した「もみじおでん」。好みの種ものを取りながら味噌を付けていただくので、自然と会話が生まれ、大勢で囲むときにもぴったりです。
料理には味の美味しさはもちろん、見た目の美味しさも大切です。例えば、“雪景色”や“満開の桜”など、鍋をひとつの景色と見立ててみましょう。今回は、麩やにんじんで鍋の中に色鮮やかな紅葉を表現しました。また、田楽らしさを楽しむため、具材の大きさを揃えて、それぞれ串にさしました。
家庭料理は気取りすぎる必要はありませんが、具材はただ切るのではなく、他の食材とのバランスに配慮し、それぞれの味わいを引き出すようにするなど、ひと手間をかけましょう。
ひと手間かけた練り味噌(田楽味噌)で、おでんの味に変化を
今月のおでんは、味噌独特の辛みや香りがまろやかになるよう、卵黄と調味料を加え火にかけて練る、「練り味噌(田楽味噌)」がポイント。この練り味噌を田楽に付けていただきます。
レシピでは信州味噌を使っていますが、八丁味噌に変えると、違った味わいが楽しめるだけでなく、野菜炒めの調味料や、マヨネーズやピーナッツを加えてスティックサラダに付けたりと、いろいろな料理に応用ができます。作り置きができるので、まずは、自宅にある味噌で「手前味噌」を楽しみましょう。
<もみじおでん レシピ>
材料:4 人分
- そのまま便利 いか巻 4本
- そのまま便利 ごぼう巻 4本
- ちくわぶ 1本
- 大根 1/5本(150g)
- こんにゃく 1枚
- 焼豆腐 1丁
- 焼ちくわ 1本
- もみじ麩 1本
- にんじん 1/3本
- 里いも 4個
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- 〈調味液〉
- 水 1000cc
- 昆布 10×10cm
- 薄口しょうゆ 小さじ2
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- 〈練り味噌(田楽味噌)〉
- 信州味噌 200g
- 砂糖 大さじ6
- みりん 大さじ2
- 酒 大さじ1
- 卵黄 1個分
- 竹串 適宜
作り方
- 1. ちくわぶ、大根、焼豆腐は、すべていか巻と同じ大きさに切る。こんにゃくは、両面に軽く格子状の切り込みを入れてから、いか巻と同じ大きさに切る。
里いもは皮をむき、いか巻と同じ大きさに切る。 - 2. 焼ちくわともみじ麩は2cmの厚さに切る。にんじんは、いちょうの型で抜く。里いも、大根、こんにゃく、にんじんは、それぞれ水から下ゆでし、ひと煮立ちしたあと、水を切り、にんじん以外を串にさす。
- 3. 鍋に湯をわかし、いか巻、ごぼう巻、焼ちくわと焼豆腐・もみじ麩、ちくわぶをそれぞれ入れ、30秒ほどしたらザルに取り出す。その後、材料すべてを串にさす。
- 4. 練り味噌の材料を鍋に入れ、弱火でよく練り、冷ます。
- 5. 土鍋に水、昆布、薄口しょうゆを入れて火にかけ、下処理を終えた材料を全て入れる。火が通ったら、練り味噌(田楽味噌)をつけていただく。

<今月の旬の食材 里いも>
古くから、「子孫繁栄」の意味を持つ縁起のよい食材として親しまれてきました。
おでんの具材としてもおなじみですが、煮る前にさっと下ゆですると、ぬめりがとれてすっきりとした味わいに仕あがります。

著書に、「<美・職・技>シリーズ 酒肴(しゅこう)」(グラフィック社)など多数。
次回(11 月号)は、
「きのこおでん」のレシピをお届けします。
2010 年8 月
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