報道用資料 「おでん手帖 ~9月号 ご飯田(すいとん風おでん)~」について
更新日:2010年08月04日
紀文・おでん手帖
~毎月お届けする、野崎洋光さんの季節のおでんレシピ~
< 9月号 ご飯田(ごはんでん)(すいとん風おでん) >
現代の日本料理界を代表する料理人、野﨑洋光さんに作っていただく季節のおでん。今月はお米を主役にしたおでんのレシピをご紹介します。
「収穫の秋。この季節にしか味わえない新米を使って、ご飯から作るすいとん風の味噌味のおでんに仕立てました。いつもとはひと味違ったおでんにぜひ挑戦してみてください。」とおっしゃる野﨑さん。レシピのポイントや旬の食材についても併せて伺いました。
簡単な調味と手順、20分で作る“野﨑流季節のおでん”
今月からご紹介する季節のおでんでは旬の食材のおいしさを存分に楽しんでいただくため、練り製品からでる魚の旨味を活かして、味付けはごくシンプルにしました。
また、煮る時間も具材に火が通る程度にし、どのおでんも下ごしらえを除けば約20分と短い時間で調理ができる簡単なものばかりです。
秋の実りに感謝していただく、新米のおでん
この時期になると出回る新米は米本来の甘みやおいしさがしっかりと味わえる、季節ならではの味です。今回はおでんの具材になるようご飯すいとんにしました。わけぎを加えているので、鮮やかな緑と独特の香りが楽しめます。
今月のメニューは、ご飯すいとんの他、練り製品や野菜が入っているので、栄養バランスがよく、ひと鍋で主食としても召しあがっていただけるおでんです。「ご飯田」と名付けたのは、ご飯と田楽を融合させた一品であるから。そもそもおでんは、室町時代以降、宮中の女官たちが衣食住にまつわる事物に関して使っていた、女房言葉が始まりと言われています。例えば、まんじゅうを“おまん”と呼んでいたように、おでんの元祖「田楽」も“おでん”と呼んでいたそうです。
また、春菊などの青菜をゆでる時は少量ずつたっぷりの湯に入れ、ゆであがったらすぐに冷水にとるのがコツ。素材の旨味を逃がさないよう、下ごしらえは手早く行いましょう。
旬のおいしさに出会えるのは日本という四季に恵まれた国だからこそ。簡単な調理で楽しめる季節のおでんを、ご家庭でもぜひお召しあがりください。
<ご飯田はんでん(すいとん風おでん) レシピ>
材料:4 人分
- シャキッと玉ねぎ天 1 パック(4 枚)
- 野菜てんぷら 1 パック(4 枚)
- 紀文つみれ 1 袋
- 長ねぎ 1 本
- 春菊 1/2 束
- 柚(皮を千切り) 適宜
-
- A)
- ご飯 200g
- 卵 1 個
- わけぎ 2 本
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- B)
- 水 1000cc
- 味噌 60?70g
- 昆布 10×10 ㎝
作り方
- 1. Aをフードプロセッサーにかけ練り込み、ご飯すいとんの素を作る。
- 2. 鍋にお湯を沸かし、玉ねぎ天、野菜てんぷら、つみれをそれぞれ入れる。30 秒ほど浸してザルに取り出し、汁気を切る。
- 3. 長ねぎは1cm 幅に切る。春菊は食べやすい大きさに切り、あらかじめ軽くゆでておく。
- 4. 鍋にB と2 を入れ、中火にかける。沸騰してきたら長ねぎを入れて火を弱め、1 のご飯すいとんをスプーンですくいながら鍋の中に入れる。
- 5. ご飯すいとんに火が通ったら、春菊を入れる。お好みで、柚の皮を添える。

<今月の旬の食材 米>
日本の食文化には欠かせないお米。そのおいしさを堪能できる新米は、そのままだけでなく、炊き込みご飯などの料理にしてたくさん食べて欲しいですね。
ご飯すいとんを作る時はフードプロセッサーを使うと簡単に出来あがります。なければ、フリーザーパックなどに入れて棒で叩いてもよいでしょう。
ふっくらと食感のよいご飯すいとんを作るには、温かいご飯を使うのがポイントです。冷めている時はレンジで軽く温めてから調理しましょう。

1953 年福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業。1980 年「とく山」の料理長に、1989 年に「分とく山」を開店し、総料理長となる。和食の技と素材の味を活かした家庭料理のレシピで定評がある。
著書に、「<美・職・技>シリーズ 酒肴(しゅこう)」(グラフィック社)など多数。
次回(10 月号)は、
「もみじおでん」のレシピをお届けします。
2010 年7 月
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