HOME > ブランドサイト > 紀文の風味とうふ > 野﨑さんのおもてなし
紀文のごまとうふは完成度が高く、趣のある品だからお皿に盛るだけではもったいない。このごまとうふは少し手間をかければ、立派なおもてなしの一皿になります。手間といってもあんかけにしたり、あられ状に切ったりするだけ。ごまの風味が生きているので余計な味付けや難しい調理は必要ありません。食卓にごまとうふの懐石仕立てがでてきたら、お母さんの株があがっちゃいますね。
味はなめらかです。なめらかなのでほかの食材と混じり合う食感が秀逸。ごま本来の味をうまくひきだしているのに、くせを感じさせず絶妙なバランスですね。この味わいならばスイーツにもおすすめです。今回は黒みつとこしょうを合わせましたが、フルーツソースもよくあいます。キウイソースをかければ、涼しげで新緑の季節にぴったりの一品になりますよ。
伝統料理にはごまとうふの他に玉子とうふもあります。玉子とうふの主な材料は卵とだしだけです。だからとても奥が深く繊細な料理だと思います。「紀文の玉子とうふ」はだしを染みこませているので簡単に調理できますね。今回は「揚げ出し」を作ってみました。いつもの玉子とうふが、うす衣をまとって※かもじ白髪とクレソンで凜とした一品に仕あがりました。
※ かもじ白髪:白髪ねぎのこと
ごまとうふはもとは精進料理。自分で作ろうと思ったら完成までにとても時間のかかる一品です。昔の人は手間ひまかけて作ったけれど、現代ではそうもいきません。こんなに身近に商品があるならどんどん食卓に出して欲しいですね。先人の智恵を学び、伝統を現代に取り入れて、家庭で和食を楽しみましょう。
1953年福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業。
1980年「とく山」の料理長を経て、1989年「分とく山」を開店し、2023年12月まで総料理長を務める。和食の技と素材の味を活かした家庭料理のレシピで定評がある。著書に、『なぜ? からはじめる かんたん和食』など多数。