どうして朝たんが必要なの?

たんぱく質は1食あたり約20gの摂取が推奨されていますが、実は朝食では不足しがち。朝たんぱく協会が実施した「朝のたんぱく質摂取に関する意識調査」では、朝にたんぱく質をきちんと摂取できている人は、朝食をとっている人の1割に満たないという結果も。

各食事におけるたんぱく質摂取量のグラフ 出典:Ishikawa-Takata K, et al : Geriatr Gerontol Int, 18 : 723-731, 2018 のTable1のデータ(30-64 歳)より作図

「昼食や夕食でたくさん摂っているから大丈夫」と思うかもしれませんが、実は、たんぱく質は摂りだめができない栄養素。昼食や夕食でまとめて摂取しても、体内で利用しきれなかった分は代謝・排出されてしまいます。だからこそ、毎食バランス良く摂ることが大切です。

そもそもたんぱく質の役割って?

たんぱく質は体のあらゆる働きを支える基本の栄養素です。筋肉や臓器、骨、皮膚、髪、血液などの材料であり、ホルモン・酵素・抗体など生命活動に欠かせないものの多くもたんぱく質からつくられます。さらにエネルギー源としても働き、エネルギーの不足時には筋肉や臓器を分解してエネルギーを生み出します。健康や美容、睡眠など日々のコンディションを支えるうえで欠かせない存在です。

4つの健康メリット

朝にたんぱく質を積極的に摂取したり、朝・昼・夕の3食に分けてバランス良く摂取したりすることはその不足分を補うだけでなく、様々な健康メリットがあります!

01 体系の維持・肥満予防

朝食を食べないと骨格筋量が少ない、朝に多くたんぱく質を食べていると骨格筋量が多い、といった研究結果が存在します。筋肉量が減少すると基礎代謝が低下し、太りやすくなるリスクが高まります。体形の維持や肥満の予防には、朝のたんぱく質摂取が重要です。

02 フレイル・サルコペニアの予防

高齢者では、加齢に伴う筋肉量の減少が、筋力や身体機能が低下する「サルコペニア」や心身の活力が低下する「フレイル」といった状態につながります。朝のたんぱく質摂取で、筋肉量を増加ないし、少なくとも維持することを通したフレイル・サルコペニアの予防が重要です。

03 体内時計を整える

朝のたんぱく質摂取は、体内時計を整えることにも重要な役割を果たします。体内時計の調整は、生活習慣病の予防などにつながるだけでなく、勉強などの午前中におけるパフォーマンスアップなど、日常生活のさまざまな場面に良い影響を及ぼします。

04 体を温める

たんぱく質はDIT(食事誘発性熱産生)が高いので、糖質や脂質に比べ、エネルギーに変換されるときにより多くの熱を発生します。1日のうちでもっとも体温の低い朝にたんぱく質を摂ることで、体温が上昇しやすく、冷え対策にもなります。