お正月は家族が揃い、子供や孫たちの笑顔もおせち料理に集います。そんなお正月に欠かせない、おめでたいおせち料理の準備のポイントについて、料理研究家の渡辺あきこ先生にうかがいました。
料理学校の講師を経て料理研究家に。和食を中心とする家庭料理を得意とし、基本を押さえて作りやすくアレンジしたレシピに定評がある。テレビ、雑誌をはじめ、ラジオや料理講習会など、多方面で活躍中。著書に『決定保存版!うまい鍋BEST100』(主婦と生活社)、『今日のごはんは?』(NHK出版)、共著に『お弁当のすすめ』(高橋書店)などがある。

元旦に、重箱のふたを開けた瞬間の家族の喜ぶ顔、私はそれがとても楽しみで、毎年お重詰めをしています。お重詰めは、何品もの料理をきれいに詰めるのが大変と敬遠されがちですが、基本にそって詰めていけば、誰でも美しく詰められます。お重詰めがあるだけで食卓がぐっと華やかになって、お正月気分がいっそう盛り上がるはずです。写真のお重詰めを参考に、ぜひチャレンジしてください。
お正月のお重詰めは三段重が多く、次のような料理を詰めるのが一般的です。
手作りの料理と市販品を上手に組み合わせて、家族の好みや人数に合わせて揃えると良いですね。
壱の重には、祝い肴や紅白蒲鉾、昆布巻、甘味の伊達巻、きんとんなどを彩りよく詰めます。
弐の重には、酢の物や焼き物、煮物などが入ります。
参の重には、季節の野菜の煮物を、彩りよく詰めます。
お重の詰め方はいろいろありますが、上の写真では次のような詰め方をしています。
一番正統的な詰め方で、縦と横のラインを重箱の辺に平行に詰めると見栄えが良くなります。
それぞれの料理の間は、葉らんを使って仕切りをすると、引き締まった印象になり、味移りも妨げます。
祝いの席で使われる枡の形を模した詰め方で、重箱の中を斜めに区切って詰めます。
今回、真ん中の斜めの部分には、家族みんなが大好きな、手作り料理を詰めてみました。
扇のような曲線を描く詰め方で、素材の丸みを活かすと美しく仕上がります。

1 蒲鉾などのように詰めても形がくずれないものを先に詰める。
2 奥から手前に詰めていく。
3 味や香りが移らないように、仕切り(葉らんなど)や器を使う。
4 厚みのないものは重ねて盛り、全体の高さを揃える。
5 魚や海老などは、頭を左にする。