練りもの教室
練りもの図鑑 伊達巻
- 株式会社紀文食品
すり身に鶏卵と砂糖を混ぜて焼き、巻いて棒状にしたものが「伊達巻」(関西以西では、の巻またはトラ巻などとも言う)、巻かずにそのままのものを「厚焼き」と呼んでいます。また、梅の花の型に流し込み、焼いたものを「梅焼き」と呼びます。
作り方
歴史・特性・豆知識など
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伊達巻の歴史
ヒラメと鶏卵を混ぜて焼いた料理を「平玉子焼」という。この「平玉子焼」を伊達政宗が好んで食べ、いつしか「伊達焼」(現在の厚焼き)と呼ばれるようになったと伝えられている。この玉子焼をすだれで巻いたことから「伊達巻」と呼ばれるようになったと言われているが定かではない。
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伊達巻の語源①
伊達巻寿司江戸時代長崎に伝来した卓袱料理の中に「カスティラかまぼこ」というものがあった。これが江戸に伝えられ、伊達者たちが着ていた丹前(どてら)に似ていたことから「伊達巻」と呼ばれるようになったという説もある。伊達は洒落(しゃれ)ものという意味。
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伊達巻の語源②
昔の人は大切な文書は巻物に装丁し、絵は掛け軸に仕立て、家宝にしていた。伊達巻が巻物の形に似ていることから学問成就の縁起物ともされている。
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伊達巻寿司
千葉県では伊達巻でお寿司を巻いた「伊達巻寿司」が食される。
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おかずからスイーツへ 進化した伊達巻が話題に
伊達巻といえば茶色と黄色の色合いのものだけではありません。最近では、瀬戸内レモン、和栗、さくらと色々な味わいののものが発売され、まるでスイーツのようと話題になっています。
栄養
蒸しかまぼこ同様に、主原料の白身魚の栄養特徴を持つ。たんぱく質を多く含み、脂質の含有量は低い、高たんぱく低脂肪の食品である。
100g当たり | エネルギー kcal | たんぱく質 g | 脂質 g | 炭水化物 g | 食塩相当量 g |
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だて巻 | 190 | 14.6 | 7.5 | 17.6 | 0.9 |
レシピ例
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伊達巻を使ったお弁当メニュー例「伊達巻サンド」
伊達巻といえばおせちやお茶請けなど和風の食材として思い浮かべる方が多いはず。最近では外国人にも人気で、紀文が出展した展示会「輸出Expo」でも伊達巻サンドは話題に。