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紀文アカデミー

【鍋料理】教室 生活

5色鍋でヘルシーに

講師:杉本恵子先生(管理栄養士)

「食材5色バランス健康法」というのをご存じですか。「赤」「白」「黄」「緑」「黒」の5色に分類した食材をバランスよく食卓に並べることで、バランスよい食事ができるという健康法です。鍋料理でぜひ試してみてください。

5色鍋でヘルシーに

ますます人気の鍋料理

冬の定番料理として人気の鍋。最近は健康意識の高まりを反映してか、食卓にのぼる回数も増えてきています。野菜を多く食べられるうえに、煮込んだ野菜や肉の旨みを含んだスープまで取り入れられる鍋料理は本当にヘルシー。調理が簡単なのもいいですね。
また、鍋料理は洋風、中華風と、どんな味つけにもアレンジが可能。タレの部分で好みの味に調整できるのも魅力のひとつです。以前友人から、カナダでおでんパーティーを開催したところ、現地の方にとても喜んでもらえたという話を聞きましたが、どんな国や地域、シチュエーションでも大勢で楽しく食べられる料理だと思います。鍋料理はパーティーやお祝いなどの豪華なおもてなし料理としても、家庭料理として健康を考えたヘルシー料理としても大活躍するフレキシブルで懐の深い料理と言えるでしょう。

食材5色バランス健康法による鍋料理

5色に分類鍋料理をよりヘルシーに食べる方法として今回、私が提案したいのが、彩り豊かな5色鍋。その基本となるのが「食材5色バランス健康法」。「赤、白、黄、緑、黒」の5色に分類した食材をバランスよく食卓に並べることで、バランスのよい食事ができるという健康法です。

私は以前より、みんなが食卓を囲んで楽しくおいしく食事ができ、なおかつバランスのよい食事法はないものかと考えてきました。健康のためとはいえ、カロリー計算や1日30品目以上の食物を摂取するために栄養成分表を片手に奮闘するのは、なかなかたいへんです。栄養指導をしていると、1日30品目のために、塩・こしょうまで数えてなんとか30品目食べたことにするなどの話を若いお母さんから聞きますが、それでは毎食のことですから続かないでしょう。

その点、食材を見たままの色で色分けし、それぞれ適量取り入れていく「食材5色バランス健康法」は、わかりやすく、誰でも楽しんで実践できると思います。たとえば、鍋料理だと味噌(黄)仕立てのスープに、緑黄色野菜(緑)、鶏肉(赤)、わかめ(黒)を入れ、最後にごはん(白)で雑炊にすれば、これだけでもう5色揃っています。ビタミンや繊維質、たんぱく質、ミネラルと栄養バランスも取れているでしょう。

5色を取り入れるだけで、本当にバランスがよいのかと疑問に思われるかもしれませんが、この方法のルーツは東洋医学の陰陽五行で、現代の暮らしに合わせてアレンジしたものが「食材5色バランス健康法」です。歴史的にも学術的にもしっかりとした裏づけのあるものです。また、実際に1日3回の食事で5色の食材を取り入れる食事をしていると、自然に1日30品目ぐらいの食材を摂取できることがわかっています。5色の食材を使うので料理の彩りもアップし、食卓も華やか。食欲もわくことでしょう。

また、「5色の食材を1回の食事の中で揃える」という簡単な方法なので、お子さんに教えると「今日のお弁当は黒が足りない!」などと、すぐに反応を示します。食育の重要性が取り沙汰されていますが、こうして楽しく食に興味を持つことによって、さらに食や栄養について詳しい知識を深めてもらいたいと考えています。

杉本 恵子の食材5色バランス健康法による鍋食材分類チャート
食材5色バランス健康法による鍋食材分類チャート
食材5色バランス健康法による鍋食材分類チャート
  • 赤

    良質のたんぱく質、脂質を含む肉魚。とくに魚には体にやさしい不飽和脂肪酸が豊富。にんじんなどの赤い野菜はカロテンも。

  • 白

    主食となるごはん、うどんなどの穀類のほか、良質のたんぱく質を多く含む白身魚、はんぺん、豆腐、そして大根、白菜などの淡色野菜が含まれます。

  • 緑

    体の機能を整える働きのあるミネラル、ビタミンをたっぷり含む春菊、ほうれん草、ネギなどの緑黄色野菜やロールキャベツが含まれます。

  • 黄

    “畑の肉”と言われる栄養価にすぐれた大豆製品のがんもどきや生揚、油揚げのほか、ビタミン類が豊富に含まれるゆず、カボチャ、ギンナンなどです。

  • 黒

    低カロリーで食物繊維、ミネラルが豊富に含まれる昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類、黒コンニャク、キクラゲ、きのこ類など、意識して食べることが必要な食品です。

監修 杉本恵子(管理栄養士) http://www.healthypit.co.jp

杉本 恵子(すぎもと・けいこ)さんプロフィール
杉本 恵子(すぎもと・けいこ)さん

管理栄養士。相模女子大学食物科を卒業後、栄養士として大手百貨店の健康管理室に勤務。その後、「健康プラザ」という売場づくりに参加、成功へ導き、1991年心と身体の健康を考え、個人の健康管理の全体像を踏まえたトータルなウエルネス管理<健康意識への育成>を行うべく、株式会社ヘルシーピットを設立、代表取締役に就任。健康にとって本当に必要な事は何なのかを考え、「食事」「運動」「休養」の3点から、1人1人に適したパーソナルな健康づくりを提唱・実践している。