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紀文の季節;鍋、おでん、豆乳鍋の知識を満載

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四季のおでん

春夏秋冬のおでんで食卓に温かさを

プロフィール

野崎洋光さん野崎 洋光(のざき・ひろみつ)さん

1953年福島県石川郡生まれ。武蔵野栄養専門学校を卒業後、東京グランドホテルの和食部に入社。5年の修行を経て、八芳園入社。1980年東京・西麻布「とく山」の料理長に就任。1989年に「分とく山」を開店し、総料理長となる。「素材の味を食べる」(祥伝社)、「野菜パワー」(健学社)、「和食の設計図」(講談社)など著書多数。

季節を味わう「旬おでん」を家庭で気軽に

大衆料理として屋台で登場し、時代と共にスタイルを変えながら親しまれてきたおでん。庶民の生活に根付いてきた、家庭料理の代表と言えます。

決まった材料で作る、冬の定番料理と思われがちなおでんですが、「四季のおでん」では、春夏秋冬のおいしさを味わうことを考え創作しました。材料や味付けを自由な発想で組み合わせられるおでんは、家庭で旬の味を楽しむのに適しています。

旬の食材には、それぞれの季節に合った、私達の健康を保つ栄養が含まれているので、自分の体に耳を傾け、食べたいと思う食材を入れるだけでも、手軽に旬のおでんが出来あがります。特に、練り製品はどんな野菜とも相性が良く、トマトやアスパラ、ブロッコリーなど、意外に思える野菜もどんどん試してみてください。

ただ、気をつけて欲しいのは、煮込み過ぎて「ごった煮」にしないこと。おいしく作るコツは80〜90℃程の温度で、ゆっくりコトコト煮込むことです。特に、練り製品は温める程度で、十分、旨味を引き出せます。霜降りなどの下ごしらえも大切です。

寒い季節は温かい湯気がごちそう

春・夏編では、春の芽吹きや、夏にさっぱりと涼を味わうおでんを紹介しましたが、今回、紹介する秋と冬のおでんは、どちらも"温かさ"を味わうおでんです。

「もみじおでん」はおでんの原型である田楽を意識したもの。串に刺した種ものは色とりどりで、鍋景色も華やか。好きなものを取りながら味噌につけて食べるスタイルは、自然と会話が生まれます。肌寒くなる季節に人の輪を作る、温かいおでんです。

寒さの厳しくなる冬に、体を芯から温める「粕おでん」は、甘みとコクのある粕に、鮭と餅を焼いて香ばしさを加えました。練り製品と粕の相性が抜群です。

どちらのおでんもだしは使わず、練り製品から出る旨味を上手に生かして調理します。

使い勝手が良く、調理を楽にする練り製品

日本料理では"弾力"のうまさを重んじます。食べ物をしっかりと咀嚼することは、丈夫な歯や歯ぐきを作ることはもちろん、脳や内臓の働きを活性化させます。そのため、日本では、古くから噛む文化を大事にしてきたのではないでしょうか。

練り製品には独特のコシがあり、そのおいしさを生かすためにも、おでんは煮込み加減が大切です。

他にも、本来、家庭料理は、お店のようにきちんとだしをとる必要はありません。練り製品は入れるだけでだしが出るので、忙しい主婦はもちろん、簡単で、子どもとの調理にも向いています。練り製品のような旨味が出る食材を上手に活用して、もっと、素材そのもののすっきりとしたおいしさを味わって欲しいですね。

おいしさとは風合い 作りたてを味わえるおでん

昔は不便なもので、家族は同時に囲炉裏端に会し、食事を済ませなければなりませんでした。しかし、そこには出来たてのおいしさや、会話が生み出す楽しさがありました。今は便利な時代になりましたが、その分、個々で食事をしたり、食欲を満たすだけだったりと、味気ない食事になりがちです。

おでんは、作りたての温かな湯気や鮮やかな色合いなど、出来たての風合いを楽しむ料理です。それだけでなく、家族を食卓に集め、会話も弾みます。今までの概念にとらわれず、好きな人と、好きな時に、もっと気軽におでんを楽しんで欲しいと思います。

報道用資料 2006年発行「紀文・四季のおでん」より
*インタビュー内の栄養成分の表記等は、各報道用資料発行当時の公表数値に基づきます。

おでんのい・ろ・は おでんの魅力