かつて、初日の出とともに年神様が現れると信じられ、明治以降、初日の出を拝むことが盛んになりました。初日の出を拝む場所は眺めのよい山や海など様々ですが、特に高い山頂で迎える太陽を「ご来光」と言います。それ以前の元旦には、年神様を迎えるために家族で過ごし、「四方拝」といって東西南北を拝んでいました。

昔は1年のけじめとして、一家の家長が大晦日の夜から神社に出かけ、寝ないで新年を迎えるのが慣わしでした。家族は、主として自分たちの住んでいる地域の氏神様にお参りしていました。
やがて年神様のいる方向「恵方」が縁起がよいとされ、恵方にあたる社寺に詣でるようになりました。今では、各地の有名社寺にお参りする人が多くなっています。
お年玉は、年神様に供えた餅を下ろし、年少者に分け与えたのが始まりといわれます。地域によっては、年神に扮した村人が元旦に各家を回って、子どもたちに年玉と呼ばれる丸餅を配って歩く行事が今も残っています。
お年玉は子どもや目下の人へ贈るのに対して、お年賀は世話になっている人や目上の人、地位の高い人に送ります。
お年賀の始まりは、年神様へのお供え物を年始の訪問の際、互いに持参した慣わしが起源とされています。それが、近年いつしか手土産を持参する
という形に変わりました。
子どもたちには「お年玉」があるように、「お年賀」年神様からいただく大人のお年玉ともいえます。
※初日の出、初詣、お年玉:「日本人のしきたり」 飯倉晴武編著 (青春出版社)より抄録