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紀文の季節;鍋、おでん、豆乳鍋の知識を満載

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なべ;冬はやっぱりお鍋でしょう。山海の幸に恵まれた日本では、各地に自慢のお鍋があるのです。

野菜不足解消の切り札「野菜鍋」

プロフィール

植松良枝さん植松良枝

料理研究家。
料理雑誌のアシスタント、レストランやカフェなどの勤務を経て、料理家・有元葉子氏のアシスタントに。2003年からフリーで活動を始め、雑誌を中心に活躍中。旬を意識した野菜中心のレシピに定評がある。
著書に「畑のそばでうまれたレシピ 温かい野菜料理」(オレンジページ)
公式サイト:日々の飯事 http://www.uemassa.com/

畑仕事に精を出す植松さん

鍋は野菜を食べたいときの定番メニュー

大勢で集まる時や食事の支度を手早く済ませたい時、旬の食材を楽しみたい時など、様々なシーンで活躍する鍋料理ですが、私が鍋にするのは、とにかく野菜を食べたい時です。鍋は火を通すことでたくさんの野菜を食べられ、調理も簡単で、葉ものや根菜、きのこ類などどんな野菜にも向いているので、野菜不足の解消にぴったり。我が家では、秋冬はもちろん、春夏にもよく食卓に登場します。
また、数年前から祖父母の指南のもと、畑の一画を借りて野菜作りにチャレンジしていますが、野菜の生命力は立派なもので、毎年、予想以上の大収穫となります。無農薬で手塩にかけて育てた野菜はおいしさもひとしお。たっぷりといただきたい時の定番は、やはり鍋料理です。
そこで、今回、提案するのは、野菜のおいしさをふんだんに味わう"野菜鍋"。野菜を主役にした、ヘルシーな鍋メニューは、現代人の野菜不足や栄養バランスの偏りを助ける切り札になります。美容に良い食事を心掛けている女性や、育ち盛りの子ども、野菜が不足しがちなお父さんなど、家族みんなにおすすめです。

調理のポイントは、具材や味付けの組み合わせ

旨味たっぷりのスープで野菜をいただくのがおいしさのポイントなので、野菜鍋には魚や肉などのだしの出る具材も欠かせません。食べたい野菜に合わせて、好みの具材を1?2種類組み合わせましょう。他の野菜も、メインの野菜と煮る時間が同じくらいのものを2?3種類を選ぶと、食べごろを逃さずおいしくいただけます。野菜そのものの味を楽しむ鍋なので、ごった煮にしないよう、少なめのアイテムで調理することが大切です。
今回、紹介するのは、普段の鍋では馴染みが薄い、ちょっと意外な野菜を、練り製品の旨味で味わうレシピ。特に、「レタス鍋」は山盛りのレタスとクレソンを、スープにさっとくぐらせながらいただくのですが、半生のしゃきしゃきとした食感は新発見のおいしさです。ワンタンも卓上で作りながらゆでるので、材料を揃えるだけですぐに食べられる鍋です。
「せりと大根と人参の三色鍋」は、せりの香りや野菜の味を楽しむため、スープはあっさりと薄味に仕上げました。根菜はピーラーでむくと、ひと味違った歯ごたえが楽しめ、煮る時間も短縮できます。
定番鍋も野菜をたっぷり加えるだけで、いつもとはひと味違った味わいが楽しめます。冬になると、我が家でもよく登場するおでん。主役はもちろん練り製品ですが、その旨味が染み込んだ大根もおいしく、人気の種ものです。そこで、「根菜おでん」は大根に加え、里芋、人参、れんこんと、野菜をたくさん入れました。だしを十分に含むよう、里芋はまるごと、他の具材も大きめにカットするのがポイントです。
「高菜入り坦々豆乳鍋」は、豆乳の甘みに辛子高菜のピリっとした辛みを加え、味を引き締めました。豆乳鍋のクリーミーなスープには里芋のとろみが良くからまり、相性抜群です。

アレンジ次第で幅の広がる野菜鍋
我が家オリジナルのレシピを見つけて

野菜鍋は、春夏秋冬の味を手軽に楽しむのにもぴったりです。旬の野菜は栄養価が高く、おいしさも格別。我が家では畑で採れる野菜を中心に、春は菜の花や三つ葉、新ごぼう、たけのこなど、夏は太陽の恵みをたっぷり受けたミニトマトやピーマン、ししとうをよく使います。秋は里芋やじゃがいもなどの芋類とかぼちゃ、きのこ、冬は、甘みの強くなる長ねぎや大根、白菜がおすすめ。特に、白ねぎや青ねぎ、玉ねぎ、ニラなど、ねぎ類のしっかりとした味わいはスープをぐんとおいしくするので、どれか一つは組み合わせるようにしています。
よく旅行に行くベトナムやタイ、台湾など、アジアの暑い国でも鍋は人気なのですが、各国で食べた鍋をアレンジして我が家のメニューに取り入れることもしばしば。一番のお気に入りはベトナムの高原野菜鍋で、トマト、ピーマンといった夏野菜を中心に、絹さや、玉ねぎ、カリフラワー、鶏のレバーと砂肝、きくらげ、うずらの卵などバラエティーに富んだ具材を鶏ガラスープに加え、にんにく、ナンプラー、黒こしょうで軽く調味したもの。さっぱりとしていて、夏バテ気味で食欲のない日でも箸がすすみます。

野菜鍋で野菜の新しいおいしさを発見

野菜への関心の高まりからか、様ざまな種類の新鮮な野菜が、手軽に手に入るようになりました。
私が今注目しているのは、空心菜やタアサイ等の中国野菜で、アクが少なく下処理も要らないので、鍋料理にもおすすめです。他にも、京野菜や沖縄野菜など、地場ならではの野菜も多く見かけるようになり、どう調理したら良いのか迷うこともあると思いますが、野菜を一番おいしくいただく方法はシンプルに味わうことです。初めての野菜やいつも食べている野菜も、一度、野菜鍋で本来の味をじっくり楽しんでみてください。それぞれにあった調理法が見つかるきっかけになりますし、何より、自然の恵みが培う栄養やおいしさなど、野菜の持つパワーをまるごと吸収できる野菜鍋は、野菜不足の解消だけでなく、私達の元気の源になります。
今までの鍋に比べ、一層、野菜をおいしく、たくさん食べられる野菜鍋。この冬、ぜひ試して欲しい、新しい鍋料理です。

報道用資料 2006年発行「紀文鍋白書」より
*インタビュー内の栄養成分の表記等は、各報道用資料発行当時の公表数値に基づきます。

なべのい・ろ・は